すえつむはな日記
つれづれな日常の一コマ
介護

母に【刺し子】は、もう無理だ~!

週に一度は実家(母のマンション)へ行くようにしている。

刺し子

母(認知症)の暇つぶし(趣味)になればと、【刺し子】を勧めてから半年…
行く度に、「刺し子はどんな感じ? 進んだ?」と刺し子の話をしているが、
だんだん…
やる気はありそうなんだが、母の気分はノッてないな~と感じるようになってきた。

昨日の食事のあと、
私「見てるから、ちょっとやってみたら?」と刺し子をするのを勧めてみたら…

母「「見てるから」って、あなたいつも見るだけで、人にやらせてばっかりじゃない!」となぜか反発され、
 「ちょっとはやってくれてもいいじゃないの~」と刺しかけの布を私に向けた。
 「お母さんの刺し子だよ~、私が刺しちゃっても良いの?
 「やって!やって!

……じゃあ、と針に適当な長さの糸を通し、チクチクその糸が終わるまでを刺した。
その私の手つきをジーっと見てる母。
何でそこ持ってるの? そこ縫うの? 針はそこ? 糸ひっぱるの? そうするの~?
普通に波縫いしてるだけなのに…
母にはどう見えてんだ?
母が何を思って、何を質問してるのかも理解できない?

新たな糸を針に通し、
次、縫ってみる?
と母に渡した。

ココ? ココ? ココでいいの?」と針の場所を必死に私に聞く母。

私は針を使って指し示し「ココだよ~、ココ。(下書き線)水色の所だよ~。」必死に教えるが、伝わらない。
(ココだと指してるのに違う所に針を刺す)
私が既に刺し終えた糸の上に針を刺したり、方向が違ったり…
お母さん、水色のこの線がちゃんと見えてる?」 
見えてるわよ! ココ? ココで良い?」(違う~!
母も必死なんだが、もう…

いったん、針を引き抜こうか。」と言うと、ポカンと「どうするの?」と言う母。
こうやって~と針を抜いて糸を引っぱって見せると、
へ~、そんな事するの?」と驚く母。

…… もう無理、限界だわ。
(横についていても出来そうにない!)

↑今年1月は作れてたのよ…。
今思うと、物凄く上手い! ちゃんと縫えてる! 感動もん!
たった3ヶ月前かと思うと、涙が出るわ。

何か他に…

母に刺し子をやらせてるのは、私のエゴのような気がしてきた。
母は必至でやろうとしているが、楽しくないなら、苦痛でしかないハズだ。

後で兄に「お母さんにもう【刺し子】は無理だわね~!」と言うと、
兄「うん。だが母に「難しいなら止めたら…」ってな事を言うと嫌がるんだ。何かしてないと自分でも不安なんだろうな~。
しかし、することもなく、ボーっとしていることも多くて・・・(見てて)怖い。

ほかに楽しく出来る何かを見つけてあげたい…。

いったい何が出来るんだろう…?

とりあえず、もう私からは【刺し子】の話には触れないようにしようと思う。
(母から振ってくれば対応する。)


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