もうやらないだろな~と私が行っても最近は【刺し子】の事を全く話さなくなってたのだが、
兄からラインが来て…
刺し子をやりたがるのだが、全然出来ない。
1刺し1刺し横で見てないと出来ない。
こんなの本人も面白くないだろうに、辞めたくないみたいで…
塗り絵とか他のを勧めても、刺し子をしたいようで…
兄の「助けて~」って声が聞こえてきそうだ。
やりたいんだ…?
できないのに…?
…なんでかね~?
ちくちく…
母に会いに行った時に、刺し子について聞いてみた。
私「刺し子してるの? どんなのやってるの?」と聞くと、
ちょっと嬉しそうに刺し子の道具を入れた箱を持ち出して来た。
母「これなんだけど、難しくって~。あの人(兄の部屋の方を向く)に聞いたんだけど、全然ダメなのよ~。あなた分かる? やってくれる?」
道具箱には兄が母が分かりやすい様に書いて作った【刺し子の刺し方】の紙も入ってた。
(母は気にもとめてなさそう…)
「じゃぁ一緒にやってみようか?」と布を広げて針に糸を通して何針か縫い、
「こうするんだよ~」と言って母に針を渡す。

1針1針…
横から私が「ココだよ~」と指し示しながら。
針の持ち方もつたないし、針先はフラフラ…
「ココに針を入れて~、ココから針を出して~」と私がずっと示してないと、
「ココ? ココ? ここで合ってる?」と不安になるようだ。
そして何針か縫って「針を一旦引き抜こうか~」と言うと、引き抜くのにも一苦労。
どこをどう持って、どこをひっぱるのか?
毎回悩んで出来ない。
私が手助けしてやっと針を引き抜く。
何度やってても「へぇ~すごいすごい!」と言う母。
糸が短くなると、私が新たな糸に換え、何針か縫ってから母に渡す。
この繰り返し…
自分で縫った縫い目を見て、母はとっても嬉しそう。
(いつまで続ける気なんだろう?)
認知症
縫いながら母が「あなたがいると出来るわ~」と嬉しそうに言う。
「やっぱり女ね~。あっちの人はダメなのよ~。
でも、あなたがいなくなると出来なくなっちゃうから、あなたがいなくても出来るように、あそこの人に教えて来てちょうだい!」
(兄も同じことをしてただろうに…)
…兄の事を「あの人」「あっちの人」「あそこの人」って言うとはね~
(私の事はずいぶん前から名前じゃなく「あなた」になってる)
私「うんうん、後で言っとく…」って言うと
母「今よ今、今言いに行って頂戴!」と強固に言うので、母の横を離れ兄の部屋に向かおうと立ち上がると…
刺し子をしてる母が「ココ? ココ?」と私に聞いてきて、また母の横に座り直して刺し子を続けた。
少しすると…いきなり
「あなた、早く帰って旦那の御飯作ってあげなさい!」と言い出し、
「大丈夫だよ、○○(夫)は仕事だから時間はあるよ。」って言っても
「主婦なんだから、早く帰らなきゃダメよ。もう帰りなさい!」
と、半ば、追い出されるように帰って来た。
飽きてきて、私がいるのをウザく感じたんだろうか?
「ありがとう」と言いながらも「嫌気」が見え見えな母なのだ。