3月に入った頃だったか、珍しく母から電話がかかってきて、
「ベランダで野菜を作りたいの~。私でも出来るかしら?」と言ってきた。
意欲があるのは良い事だ!
母はトマトを育てたいと言う。
(過去に何度も育ててるが、(認知症)すっかり忘れてて初めてらしい…)
「いつ植えたらいい? あなたも植えるんでしょ? 買いにつれて行ってくれる? それか一緒に私のも買っといてくれる?」って苗を買って植える気マンマンな母。
「植えるけど。 植えるのはまだまだ先だよ。1か月以上先だから急がなくていいよ。」
「そうなの? 絶対植える時は教えてね!」
と、今すぐにでも植えたい母をまだ先だと説得したが、
それからも私がマンションに行く度に
「まだ買わないの? まだ植えなくて大丈夫なの?」や、
「この鉢で大丈夫? 何か他に必要なモノはある?」と気ばかりが急いている母であった。
私もそろそろ苗を買おうかな~?とホームセンターに行ったりもしたけど、
まだ品揃えが少なくて、もう少し後でも良いかな~と、我慢中。
そんななのに…
母の買い物
昨日の朝、枕もとのスマホのライン着信音で起こされた。
(兄の朝は早いが、私の朝は遅い…)
母がトマトの苗を買ってきた。
植えるのを手伝って欲しいから、早く来て欲しいと言っている。
買ったか~
我慢の効かない母だから、忘れない限りはそうなるかもな~と思ってたので、あまり驚かないが…
買ったからには直ぐにも植えたいだろうから、
早くいかなきゃ、私が怒られてしまう。
…って事で、朝食を食べて直ぐ、母のマンションへ行きました。
母が買った物
ミニトマト × 3
鉢底石
オルトラン粒剤(殺虫剤)
兄に聞くと、母は近所のお友達(同年代)と一緒にホームセンターに行ってきたようだ。
大きい鉢とはいえ3株は多いと思うのに…
「黄色いのも欲しかったんだけど無かったし、トマトもこれしか残ってなかったから、とりあえず3つだけ買ったの~足りない?」
「3つもあれば十分多いよ…」
「もう売れちゃっててあんまりなかったんだから~! あなたもグズグズしてないで早く買いに行きなさいよ!」
(まだ時期が早いから少ない…とは母に説明し辛いのでスルー)
そして、なぜか鉢底石に殺虫剤…
「(お友達か店員さんかに)「絶対必要」って言われたのよ!?」って、
持って帰るの重たかっただろうに~
「あ~あ」である。
植えた
植える予定の鉢は(↑表題写真参照)、樹木でも植えれるぐらいの大きな四角い深鉢。
前は、お花の寄せ植えだった鉢で、終わった花株を抜いてそのまま土が残ってる。
鉢底石を買ってきた母に「この土を全部出して入れ替える?」と聞くと、
「そんな面倒な事しないわよ。ここじゃダメなの?」と不安そうに聞く母。
「大丈夫だよ~」と言って作業開始。
せっかく買ってきた鉢底石は無駄だった。
(ゴミとして捨てれないモノ…なので処分が難しい~)
土をスコップで掘ってみると、
母がいつも高級な良い土を使ってるだけあって、フワフワで使い古しとは思えない土の状態で、
値段の高い土はやっぱり違うわ~と感動。
それに、家から持って行った《もみ殻燻炭》を少し、虫除けと水はけの為に土に混ぜ、
母が残してた使ってない培養土も足し入れて土を整えた。
1鉢に3株
(大きい鉢だから大丈夫かな?)
このGFオルトラン粒剤の説明書をよく見ると、トマトは適用あるけど…
2014年11月17日付:ミニトマトを使用方法作物から削除。
家庭園芸用GFオルトラン粒剤の使用をしないようお願いします。
(by住友化学園芸株式会社)
ミニトマトには使っちゃダメらしい。
母がうっかり使ってしまわないように、私が没収~!
この先は、支柱を立てたり、出てくる脇芽を取ったり、水やりも…。
母は「毎日の楽しみが増えたわ~」ととっても嬉しそうなので、
美味しいトマトがいっぱい採れますように~と切に願う。
↓たった3年前…今の母とは大違い(涙)