すえつむはな日記
つれづれな日常の一コマ
介護

「わたし誰?」自分の名前も出て来ない…

兄の風邪っ引きが長引いてて、軽い症状だけど全快ではない状態が続いています。

今日は市の施設でお年寄り向けの会(歌を歌ったり、体操したり、工作したり…)がある日だったので、
兄の代わりに、私が母の送り迎えをすることになりました。

出かけ準備

出掛ける数十分前に母のマンションへ到着。

  1. 母の準備(着替え。持ち物チェック)
  2. 出発

たったこれだけの事なのに、物凄く大変!!!

私の言う事はすんなりとは通じないし、服選びも大変、着替えさせるのも大変、トイレに行かすのも…、持ち物に関しても…(辟易)
はぁぁぁぁ………私の気力と体力が萎えていく
(我が息子の幼稚園時代より何倍も手間で気を遣う!)

認知症

母と手を繋いで歩いていたら…
母「すえちゃん(私)、あの~あの~。(自分を指差し)わたし誰?

……「○○さん(名前)ですよ。」と言うと。
あ。そうそう。そうだった。(笑)」と安心する母。

私の名前は出てくるのに、自分の名前は出て来なかったみたい。
そっか~そこまで来たか~。(もう驚かないわ…)
私の名前を覚えてるのが不思議なくらい。

母はまだ認知症の坂をころがり落ちてる最中らしい…
(どこまで落ち続けるのだろう?)

お年寄りの会

いつも兄が付き添いしてるので、私がこの会へ顔を出すのは初めて。

役所の人が対応してくれるのかと思いきや、ボランティアだというお婆さんお爺さん達がシャキシャキと準備に動かれていた。

受付で出席簿にチェックを入れてもらい、母とそう年齢が違わなそうに見えるボランティアのお婆さんに母を引き渡す。
私「帰りの時間頃に迎えに来ますので、よろしくお願いします。
お婆さん「はいはい。分かりました。大丈夫ですよ~。

開始時間には少し早い時間でしたけど、会場にはお年寄りが既に10~20人ほど居てて、
たぶん母のかつてのお友達(私も見覚えがあるようなないような…?)の人が「○○さ~ん(母)♪ ココ座って~!」と声を上げて呼んでくれていました。
分からなそうな母でしたが、ボランティアさんに促されて無事その席に笑顔で座ったのを見て、
私は会場を出た。

…認知症は母だけ?
皆さん、しっかりしたご老人ばかりに見えて、羨ましい。
(なんでうちの母は…ってどうしても思ってしまう)

お迎え

約2時間後の終了時間に、また会場へ母の迎えに行くと、
私を見つけた母がまぁ嬉しそうに手を振ってた。

ボランティアのお婆さんが私に「今日は体操してゲームをして、お正月の箸入れを作ったんですよ。」と、この2時間でした事を説明してくれる。

母が箸入れを見せてくれた。(↑表題写真)
(こんなに母が上手く折り紙を折れるハズが無いので、誰かが作ってくれたんだと想像する。)
私「へぇ~上手に出来てるね~とっても綺麗。お正月に使えるわね。
母「で、これゲームで貰ったの~」と小さいポーチを誇らしげに見せる母。
 「可愛いでしょ~。私コレが欲しかったの~。
とっても楽しい2時間だったようで、母はとっても嬉しそう。

…100均でありそうなポーチを喜ぶ母にすごい違和感!
(かつての高級志向の母はもういない。)
「もう別人と思え!」と言われるけど、そう割り切れなくて葛藤中の私です。

来月は○○日ですので是非いらして下さいね。○○さんが来るのを皆楽しみにしてますからね~。良いお年を~
と、まるで幼稚園の先生のようなボランティアのお婆さん。
有難うございました。良いお年を…」と挨拶をして帰って来た。

笑って手を振る母…(もうすっかり子供!)

くぅぅぅ~、泣けてくる。


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