老人ホームに母が入居して3か月が過ぎた。
まだ3日おき(週2回)のペースで、私と兄が交代で面会に行っている。
もっと間を空けたいな…と考えてはいるけど、
母の認知症の進行が早すぎて、行く度に驚く事があり、不安で出来ないでいる。
転んだ
2週間程前、私が面会で施設の玄関を入ったら、奥から施設長さんが出て来られて、母がコケたことを知らされました。
コケたのは、この日の2日前。
体操前のただ立っているだけの時に、フラフラとバランスを崩して後ろに尻餅をつく形で転んだ。
大腿骨はたぶん折れてない。(大丈夫)
お尻(腰?)をひどく痛がるので、骨盤とかにヒビとかがあるかもしれない。
歩くと痛いので今は車椅子に乗ってます。
施設長さん「この状況で病院に行って検査して、もしヒビが入ってたとしても、シップや痛み止めぐらいの対処しかできないと思うので様子を見てますが、どうしますか?」
って…
既にコケて2日経ってるし、車椅子で過ごしているなら…
私「ご迷惑おかけしますが、悪化してないようならこのままでお願いします。」
「分かりました。」
そして、母の居住するフロアへ行くと…

和気あいあいのテーブルから離れ
一人うつ伏せ。
介護さん達が声をかけてくれる「○○さ~ん、娘さん来たよ~。顔上げて~」
でも一向に母の顔は上がらない。
寝てるのか? と思って下からのぞき込むと、目は開いてるけどイヤイヤと顔をしかめて泣きっ面。
「痛いの?」と聞くと、「痛い! ハニャホレヒレハレ…もう死ぬ…」とうつ伏せのまま訴えてた。
(2日経ってるけど、まだ相当に痛いらしい…)
いつも見てくれてる介護さんに今の状況を聞くと…
痛い所を聞くと、お腹だったり足だったり、指差すところは滅茶苦茶だけど、たぶん左尻に痛みがある。
お風呂は、浴槽には入らずシャワーだけで洗いました。
(見た目に大きなアザや腫れは確認出来なかった。)
食事は、朝食は食べたけど、昼食夕食はあまり食べてくれませんでした。
(オヤツは食べた)
トイレに動かすのもオムツを換えるのも、痛みがあるので嫌がって大変。
私「市販の痛み止めとかって飲ませても良いんでしょうか?」と聞くと…
介護さん「確認しますね~」って。
(こんな痛がってるのに、薬飲ませてなかったんだ~? ちょっとビックリ。)
しばらくして、介護さんが痛み止めを持って来てくれた。
けど…
薬(痛み止め)って事をもう理解出来ない母に、飲ませるのは大変で、
錠剤を口に入れると、噛んで、美味しくないからベーッと吐き出す。
嫌がって水も飲んでくれないし…、エラい苦労した。
(結局、2錠のうちの粉々になった1錠分ぐらいを飲み込ませる事に成功した所で諦めた)
もう薬は、お菓子に仕込むとかしないと無理かもな~。
(幼児か犬猫レベル…)
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後日の面会では、痛みは無くなり車椅子からは卒業して、自力で歩くようにはなってたけど、
フラフラで危なっかしくて両腕を支えられてやっと歩ける状態。
車椅子の方が楽なんじゃ?と介護さんに聞くと…
「歩いとかないと、すぐ寝たきりになっちゃいますからね~、出来るだけ歩いてもらいます。」
(手間がかかって大変だろうに…介護さんってスゴイ!)
先生から
先週、兄の所に施設長さんから電話で連絡があったそうだ。
訪問医療の先生が来て、身体を調べて貰いました。
アザはあるけど大きな問題なし。
けど血圧が高く、数値も右手左手で大きく差がある時がある。
もしかしたら、何らかの病気が潜んでるかも知れない。
最悪、死ぬかもしれない。
大病院で精密検査をしたら詳しく判明すると思いますが、
どうしますか?
無理な治療や延命は望んでいません。
QOL重視で、どうしても必要でない限り病院は無しでお願いします。
「…と、答えておいた」と兄からラインが来た。
最悪の場合を言っておく必要があるんだろうが、「死ぬかもしれない」とハッキリ言われると心臓がキュッとなる。
けど、母にもう病院での検査や治療や手術は【必要ない】と考えている。
弱って老衰(衰弱)で死ぬも運命。
病気で突然死ぬのも運命。
認知症の進んだ母の様子を見ていると、そう長くはないだろうな~と感じてる。
(逆に長いと、可哀想にも思う。)
その時が来るまで、ただ、穏やかで過ごして欲しい…
QOL
QOL(クオリティ オブ ライフ)… 生活の質・生命の質・人生の質
母の為に、介護さん達が頑張ってくれている。
親切な人に囲まれて、美味しいモノ食べて、遊んで、穏やかに苦痛なく、笑っていて欲しい。
(母は不満が多そうだけど…)