すえつむはな日記
つれづれな日常の一コマ
介護

私の誕生日…ついに私も母(認知症)に忘れられた!

↓母が兄(息子)を産んだ事を忘れてから、遅れる事4か月。
ついに、私(娘)の事も忘れられてました。

はははは…(苦笑) 誕生日なのに…(涙)
少し風邪を引いていたので、しばらくぶりに母のマンションへご機嫌伺いに行きました。

爪切り

私「何かする事ある?
母「…ん…、え。あの…
何か言いたそうにしてるが、言葉が出て来ない。

コレ…」と棚に置いてあった爪切りを手に取る母。
爪切ろうか? 伸びてる?
(…そういや、母の爪を気にした事無かったな~と反省。)

母をソファに座らせて、私が前に膝をついて母の手を取り、母の爪をパチパチ切り出すと…
あなた、コレ(爪切り)使えるの?」とすごく驚き、
凄いわね~。こういうお仕事してた人?」って真面目に私に聞く母。

単なる爪切りなのに…?
でも、ちょっと…他人っぽい言われよう?に違和感。

私って…

爪(手も足も)を切りつつ、「そうそう…私、誕生日なんだよ~55歳になりました。覚えてた?」と聞くと、
母「あなたの? そんなの知らんわよ~!

お母さんが産んだ日だよ~
私が? あなたを? 産んでないわよ!」 と本気で分からなそうに言う母。

…とうとう私の事も忘却の彼方へ。

あなたは何処で産まれたの?
□□の△△病院だよ~」と言うと、「あら大きい所ね~知ってるわ!」と…

病院は知ってるけど、自分がそこで出産した事は忘れてる。
どうやら、自分に子供は居ないと思ってるようだ。

ちなみに…「私の名前覚えてる?」と聞いてみると…
みつ子さん」と、母の一番上のお姉さんの名前を言った。

そうか~、私はみつ子さん(私が産まれる前には亡くなってた伯母様)か~。
(とりあえず家族…?) 

母の事をあまり否定せずに会話を続けていたが、気になったようで…

私があなたを産んだの?」と心配そうに聞いて来た。
お母さんだからね~
あなたは誰を産んだの?
○○君」って私の息子の名前を言うと…
○○は知ってるわよ~。へ~あなたの子供なの?
○○は、お母さんのだよ~」と言うと、凄く嬉しそうな顔をした。

…私は忘れてるのに、孫は覚えてる~?
(認知症って新しい記憶から忘れるんだと思ってたが、母はランダム)

そして…
私はあなたを捨てたの?」といきなりの爆弾発言が飛んできた!
捨ててないよ~ちゃんと育ちましたよ~
あなたは、小学何年生なの?
…55歳です。大人です。
あらそう…(どうでも良さ気…)

…母との会話はハチャメチャで、心がえぐられていく。
(↑分かり易いように書いてるが、母の言葉はもうワヤクチャ…)

誕生日

母親に産んだ事を忘れられた残念な誕生日だけど…夫が御祝いしてくれました。

スーパーでトラウトサーモンお造り用が特売だったので、
小さめのヤツを買い(約300円)、薄切りにして丼にした。(1人分150円)

サーモン丼小松菜とワカメの胡麻和え
(小松菜は家庭菜園)

そして…
(↑表題写真)ケーキを作ってくれました。
今年のは、クッキーのタルト生地にカスタードクリームと生クリームを重ねて、冷凍ベリーを乗っけたケーキです。
美味しくて、ペロッと2人で瞬殺…(笑)

息子と嫁ちゃんからは「素敵なダウンコート」を正月にプレゼントして貰いました。
何年も前に私が「コート欲しい」と息子に言ってたのを覚えていてくれてて、感激♪
(いったい幾らしたんだろう? ちょっと怖くて聞けない高そうなヤツ…)
とっても暖かい♡一生大事に着るよ~

大して目出度くもない歳だけど…祝ってもらえるとやっぱり嬉しい。
今年も良い誕生日でした。

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