母(認知症80代)の服を買いに…お店へ。
母の服
認知症になり、好みがドンドン変って来たように感じるこの頃。
私と違って服を買いに行くのが大好きで、私には手の届かない高額な服も簡単にホイホイ買う母でした。
が、現在…
クローゼットに沢山ある高級洋服の数々は、好みが変わってか要らない物の様に扱われ…
どんどん捨てていき、クローゼットの中がずいぶん寂しくなってきたみたい。
母「私、良い服ぜんぜん持ってないの~」と自分が可哀そうと私に訴える。
(少々怒りを感じる程よ…💢)
少し前に母の服を買いに母がよく行ってたデパートの服屋さんに行ってみたが、
あれほど好みがハッキリして、スパッと買い物してた母が、どれを選んで良いのかがさっぱり分からないみたいで、不満だけを口にし、
どれもこれも「ココがイヤ…、色がイヤ…」と嫌な所ばかりを探り出し、
店員と私がどんなに褒めても薦めても気に入らなくて、結局何も買えなかった。
しかし私が訪ねていく度に「あなたいつも良い服着てるわね~。それ買ったの? 良いわね~。私なんか全然持ってないのよ~ 」
と長年着古しているいつもの私の服を羨ましいと褒めちぎる母。
…服は欲しいのだ。
定番商品
以前は「見る人が見たらすぐ分かるんだから、良い服を着てなきゃ恥ずかしい!」と凝ったデザインの高い服を好んで着てた母ですが、今はそうじゃない。
もう今は選択肢の少ない店の方が、母が選びやすいのかも知れない…?
今までの母の趣味とは全く違うが…
ユニクロや無印のシンプルで着心地の良い服を着てもらえたら、助かる。
なので無印週間だった先週、母を連れて無印良品へ買い物に行きました。
選ぶのに時間はかかりましたが、Tシャツや下着を数点買う事が出来ました。
母は、なんてことない普通なタートルネックの長袖Tシャツをとても気に入ったようでした。
今度はユニクロに連れて行こう…。
買ってあげる…と言うが
母の服を選んでレジに行くと無印週間なので凄い混んでいて、母のゆっくりしたお会計では迷惑が掛かると思い、
「後でお金貰うから、一旦私が払うわね。」とスマホでチャリンと私が払った。
これに母のプライドが傷ついたらしく…
母「あなたも買い物しなさい、私が買ってあげるから! 欲しいの何? 何でも良いわよ。私が買ってあげるから買いなさい!」
私「今日はお母さんの買い物に来たんだから、私は良いよ。」
「あなたの分は私が払ってあげるから、何でも選びなさいよ!」と強固に言う母。
「コレ? これ? 欲しいの無いの? 買ってあげるから!」
…どうしても私に何か買わないと気が済まない様子な母に、
「レジも混んでるから、また今度来た時に買ってもらうわね。」と言ってなだめて、そそくさとお店を出た。
せっかく気に入って服を買ったのに、めっちゃ不機嫌にさせてしまった。
正直、買ってもらえるなら欲しい物はいっぱいある。
アレもコレも…とここぞとばかりにお願いしたいぐらいだ。
けど…
買い物の時、お前の物を母に買ってもらうのは止めてくれ。
と兄からのお達しを受けている。
と言うのも…
以前は一緒にスーパーとかに行くと、「ついでに買ってあげるわよ!」と言う母に甘えて私の食材も買ってもらってたって事がよくあった…
(高いモンじゃなく、ヨーグルトとか牛乳とか…)
それに、私のケチケチっぷりも知ってる母だからか…
(認知症のせいなのか…)?
何かにつけて私の事を「あの子は、お金目当て。」と兄に言ってるらしいのだ。
確かに私は貧乏だけど、母にたかったことは無い!
「買ってあげる」というくせに、「お金目当て」認定なのか…
娘の事をそう思うのは良くない。
俺が居る時はお前の物は俺が買ってやるから、母には買わせないでくれ。
うううううう~泣ける…(↑こう兄に言われるのも恥ずかしい…)
母のバカ~!
もう今更「買ってあげる」を断ってても、母の中での私は「お金目当て」な娘に確定されてるに違いないと思うと、
何をするのも虚しい。