少し前、母から白髪染めを頼まれた。
ずっと美容院で染めていた母でしたが、なぜか家で染めたくなったらしい。
私「いつも美容院で染めて貰ってるでしょ? また染めて貰ってきたら?」と言うと…
母「そうなの~? でも、お金が高いのよ!」
「えっ?」
美容は高いのが良い!ってな高額好きな母だったのに…いきなり節約思考?
「100円もするのよ!!」
「(安!?)…100円~?(=1万円?)」
「あなたがしてくれれば安いでしょ?」
「…そりゃね~(100円くれ!)、安いけど、出来るかは分からないよ。」
するとすぐさま買い物に行きたいと言い出し、
薬局へ買い物に出かけ、私がいつも使ってる白髪染め(母には薄い色)を購入した。
白髪染め
購入はしたものの、染めるのはまだ今度の機会に~って事にしてたら
数日後、兄から…
母がお前を待っている。
頭を染めてやってくれ~。
覚えてるのね~催促されるのとはね…よっぽど染めたいらしい。
仕方ない…
まずはパッチテストしてから!
パッチテスト … 白髪染めの化学薬品にアレルギーが起こらないかのテスト。
腕の内側(皮膚の薄い部位)などに薬剤を塗り、2日間様子を見る。
(問題が出れば、使用中止)
母は高齢だし、皮膚も薄いし、ダメかもな~と思いつつ、腕の内側に薬剤を塗った。
私「このまま明日、明後日になって、なんともなかったら染められるからね~」
母「今日はダメなの?」
「アレルギーがあると怖いからダメなのよ~ごめんね~」
直ぐにも染めてもらいたそうな母だったけど、なんかあっては大変だからね~!
兄に塗った場所を教え、様子を見るように頼んだ。
結果、なんともなく大丈夫だったので、
その数日後、母の白髪頭を私が洗面所で染めました。
母の頭皮は薄く軟く、髪は少なく、薬剤を塗るのはとても難しかった。
(薄い…薄すぎる…手荒にすると全部抜けそうだ~)
洗面台で髪を洗っている時「痛くない? 大丈夫? しんどくない?」とうつむく母を気にして言うと、
「あなた、お店の人より上手よ~」とすごく褒められ、
母も大満足の仕上がりに染める事が出来た。
母の美意識
それからまた数日後、母から珍しく直接電話がかかってきた。
私「どうしたの~?」
母「あのね、あれ、ソレ、………」
…母の言いたい事を理解するのは相当に難しくなってきているが、だんだんと話を進めると白髪染めの事を言っていると解った。
「またやって欲しいの。」
「染めたばっかりで、まだ早いよ~」
「私のやり方が下手でうまく出来なかったから、あなたがやってくれた方が上手いのよ。」
…えっ? もしかしてあの後に自分でまた染めたのか?(まさか…?)
「今度、またあそこに行くでしょ~? だからちゃんとしたいの。」としつこく言う母。
どうやら、デイサービスに行くので見た目を気にしているようだ。
ずっと無頓着だった母の美意識が復活したのは喜ばしいんだが…
染めたばっかり!
「まだ大丈夫だよ~、今度行った時にまた見てみようね~」となんとなく誤魔化すような事を言って、電話を切った。
電話を切ると、すぐさま兄にラインで聞いてみた。
私「母、白髪染めが気に入らなかったって事?」
兄「いや、髪はちゃんと染まってるんだけど、髪が少ないから頭頂部の白さが気になり染まってないと思い込んでて「それは肌だよ」と言っても、わかってくれない。
見映えを気にするようになったのは、良いことなんだけど~(困)」
「母は直ぐにでも染めて欲しそうだったけど、1か月ぐらいはあけた方が良いので…
母が自分で勝手に染めちゃわない様に気を付けててね。」
「母が希望するなら、かつら(ウィッグ)とかの相談に乗ってあげて欲しい。俺には分からんので…」
「私も着けたことないから分かんないよ~」
「叔母さんに聞いた方が良いかな~?」
叔母は、高価なウィッグも何個も持っていると前に言ってた愛用者なので聞いたら教えてくれるだろうが…
「高いよ~?」
「母の気持ちが落ち着くなら、値段は高くても構わない!」
(そりゃ~そうなんだけど…)
「でも、今の母(認知症)にウィッグの取り扱い(装着方法や保管方法)は無理な気がする。」
うーん。見た目を気にするようになればなったで、面倒だな~(-_-;)
トリートメント
今回は、母の言うままに白髪染めをしたが…
母のお肌の事を考えると、
肌に優しいカラートリートメントの方が良いのかもな~と思えてきた。
けど、頻繁にしないとイケないのは面倒だな~
(母が自分で出来れば良いのだけど…危険かしら?)
けど、髪を染めた母は明らかに明るくなって若返った気がする♪
髪の色って重要だな~
ちゃんと美容院に行って欲しいが、嫌なのかな~?
(そういえば前回はいつ行ったんだろう?)